BACK NUMBER　2008年　12月
川口雷二3＋山形雄子　ジャズコンサート

ギャラリーコンサートの企画も10年、国内ジャズミュージシャンでぜひ呼びたいと思うミュージシャンも最近は少なくなってきたが、そんな中で今回のライブ出演のドラマー川口雷二は、「是非に…」のひとりであった。父ジョージ川口のジャズドラマーDNAを100％受け継ぐミュージシャン。最近は、NEWビッグ・フォーを結成し活躍する雷二がついに来茅！当日早く到着した彼は茅ケ崎の防波堤で投げ釣りを楽しんでからのご出演である。そして今回のライブの特徴は地元茅ケ崎在住のミュージシャン山形雄子とのコラヴォレーション。彼女のCD発売記念であるということだ。彼女の歌うジャズ、ポップスは、そののびやかな歌声で多くのファンをひきつけ、雷二トリオとの息もぴったりだった。
ライブは、最初インストでガレスビーの名曲で故アート・ブレイキーのロング・ソロ、ナイアガラ瀑布で有名な「チュニジアの夜」からはじまった。体型、ドラミングが似ているせいか、どうしてもお父上ジョージ川口の面影を連想してしまう。失礼。リカード・ボサノバ、A列車で行こうを演奏。そして山形雄子登場！彼女の初CD「Lovin' You」からDay By Day、Fly Me To The Moon、Crt Me A River、Cheek To Cheekを川口雷二とのおもしろトークで客を楽しませた。アンコールはチャップリンのスマイル。彼女はこの曲の「笑ってごらん。人生いろいろ。つらいとき、ひとしきり泣いた後は笑ってごらん。人生そんな捨てたもんじゃないぜ」というメッセージにポジティブに生きることの大切さを感じたと言う。そんな彼女の歌に希望をみいだせたライブであった。

2008年　12月6日　ハスキー 加藤信吾

↑川口雷二3＋山形雄子