BACK NUMBER　2010年　6月
佐津間純3・ジャズコンサート

2010年、日本の若手ギタリストでピカ一の実力者は佐津間純だと思っている。高い志をもちバークリー音楽大学に学び、帰国しては日本のケニー・バレル岡安に師事。そんな彼がバークリー時代の旧友デニス・フレーゼとの再会セッションをのぞみ、今回のライブは実現した。オルガンは若手ながらファンキーな黒瀬香奈。
演奏は前半、入念なリハーサルをくりかえした彼のオリジナル、アートグループ、ドリーマー・ウィズ・スーパー・フォー・ハンドレット、アフロ・デ・マリオ、後半はサテンドール、ミスティ、そしてA列車でいこうを存分に演奏した。曲タイトル、スーパー・フォー・ハンドレットとは、佐津間の憧れのジャズギタリスト　ケニー・バレルのように…、そんな夢を、願いが曲にこめられているのだろう。憧れのミュージシャンを追う若きギタリスト、そんな清々しさを曲に感じた。そしてアフロ・デ・マリオ、ファミコンのスーパー・マリオをイメージした曲ということだが、明るく楽しい曲だ。ドラム、オルガンとの合奏はアフロ・キューバンのリズム、カリブ海の太陽、ラテンを感じさせる演奏であった。明日から梅雨入り。じめじめした日本の梅雨はジャズで吹き飛ばそう！

2010年　6月13日　ハスキー 加藤信吾

↑佐津間純3